2018年5月5日の朝日新聞デジタルによると、
トランプ米大統領は4日午前、アンドルーズ空軍基地で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョウウン) 朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談について、「日時と開催地が決まった。間もなく発表されるだろう」と語った。朝鮮半島の軍事境界線を挟む板門店が有力だが、シンガポールなど第三国も候補になっている。
朝日新聞デジタルより引用
このようにメディアで報じられて以来、いよいよ米朝会談が実現か!?という機運が国内外に広まりました。
しかし、6月12日に米朝会談が決まってすぐに、その会談が延期されてしまいました。
今でも米朝会談に向けて、米朝に限らず、中国、ロシア、韓国、そして日本などで調整が行われているようです。
さて、個人的な疑問点として、当初会談の土地が板門店が有力とされていましたが、なぜシンガポールになったのでしょうか?
シンガポール開催になった理由
シンガポールには、実は米朝両大使館があります。
実は、北朝鮮は在外にある公館は49か所しかありません。
そのため、開催地としてその中から選ばれる可能性として、シンガポールが挙がりました。
また、シンガポールは歴史的・地理的に見ても、海洋国家であり。セキュリティの面でも、安心して会談が行えるという点でシンガポールに決まりました。
開催場所としてシャングリラ・ホテルが有力とされており、2015年の中台首脳会談や様々な重要会議が行われています。

なぜ、板門店ではなくなったのか?
会談を行う上で、シンガポールではなく、板門店も有力視されていました。
では、なぜ板門店ではなくなったのでしょうか?
それには二つの理由があるとされています。
北朝鮮側の思惑
実現されれば、間違いなく歴史的な一日になるでしょう。
そのため、海外メディアの多くが板門店に集中し、その歴史的な模様をテレビやインターネットで報道されることでしょう。
その際に、北朝鮮側の内情を世界の人に発信してしまう可能性があり、それを世界の人が知ってしまうからではないかと考えています。
北朝鮮は対外的にも、今の北朝鮮の現状を知らせたくはありません。
金政権としても、国民が独裁者であることに気づき、国民が万が一の革命を起こすかもしれません。
そういったことを考慮して、板門店を避けたのではないかと推測されます。
アメリカの思惑
アメリカはトランプ大統領が自身のtwitterにおいても、板門店開催に非常に前向きだったのがわかります。
しかし、アメリカ側としては韓国や中国といった国々に干渉されたくありません。
中国には、貿易摩擦や東シナ海、南シナ海などで対立がありますし、韓国の文在寅政権とも必ずしも関係が良好とは言い難いです。
以上のことから、両国の思惑が一致した結果、シンガポール開催になのではないでしょうか?
最後に、ヨーロッパ開催について考えてみる
米朝会談のニュースが報じられて以来、ヨーロッパなどの第3国などでの開催も報じられました。
国際会議の拠点ともいえるベルギーのブリュッセル、永世中立国のスイスなどがあげられます。
実現されなかった理由は、物理的な距離があるため、飛行機でのセキュリティ面について懸念があったためだと考えられます。
最近の国際情勢や北朝鮮の飛行機に対する安全性への懸念を鑑みても、飛行機の長期的な移動は避けたいでしょう。
終わりに
米朝首脳会談は当初の6月12日からは延期すると決まりました。
いずれにせよ、早い段階で会談を実現したうえで、日本が抱える北朝鮮への問題の解決の糸口となるよう望みます。
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