池上彰から学ぶ経済学入門 5.ケインズー公共事業で景気回復!?

今回もまた本ブログの大人気のシリーズ『池上彰から学ぶ経済学入門』のコーナー。

今回は第4弾!! 「ケインズー公共事業で景気回復!?」を扱っていきます。

よろしくお願いいたします。

まだ、第一弾を見ていない人は、こちらもどうぞ↓↓

池上彰から学ぶ経済学入門 1.経済学とは何だろうか

資本主義は市場に自由に任せることによって、経済は発展していくことをアダム・スミスは指摘しました。

そして前回、マルクスは資本主義こそ、資本家に労働者は搾取されてしまい、やがて労働者が革命を起こして、社会主義が到来するであろうということを学びました。

今回は、ケインズによって、不景気の時代に、どのようにしたら景気回復するのかについて、考えていきます。

ケインズって、誰!?

J・M・ケインズは、1883年にイギリスで生まれる。家庭は超エリートで、ケンブリッジ大学卒業後、公務員になって、インド行きました。

その後、研究したり、公務員になったりして、実社会で経済学を学んでいくことになる。

そして、ケンブリッジ大学で教鞭に立ち、有名な著作である『雇用・利子および貨幣の一般理論』を発表した。

この著作にある考えは、世界の経済学者に衝撃を与え、ケインズ革命と呼ばれるに至った。

なぜ、ケインズは新たな理論を生み出したのか?

世界恐慌

彼の著作の中身の前に、その時の経済状況を見てみよう。

1929年、アメリカで世界恐慌が起こった。

ケイ
この世界恐慌なら、僕も知ってるよ。アメリカで株価が大暴落して、失業者がたくさん出たんだよね。

アメリカでの世界恐慌の失業者は、なんと1200万人、失業率は25%!!!

ケイ
すごい人数だね…

この時に、多くの経済学者は、こう考えた。

経済学的に見れば、やがて失業はなくなる。だって、需要と供給でモノの価格と数量決まるように、労働も需要と供給によって、自然に決まっていくよ。

この当時の経済学者も政治家も、国民もこう考えていた。

でも、実際は失業者は減らず、むしろどんどん悪化してしまったんだ。

つまり、世界恐慌で苦しんでいる中で、経済学者は理論を重視して、何も対策せず、ほったらかしてけしからん! と怒っていた。

財政政策によって、景気の回復

景気が悪いと、会社は人を雇えなかったり、リストラしてしまいます。

だったら、国が一時的に借金をしてでも、雇用を作ればいいと考え、政府が公共事業をするべきだと主張しました。

例えば、道路や橋などを作るときに、失業者を雇って、その人たちに働いてもらい、給料を与えることによって、失業者を減らしていった。

ケイ
でも、国が借金して、国民にお金払ってるんでしょ? 財政が赤字にならないかな?

そこが一つポイントになります。

次に考えるべきことは、乗数効果と消費性向について考えていこう。

乗数効果と消費性向

乗数効果とは、財政支出(公共事業)を行った時の、経済がどのくらい成長するのかを表したものになります。

消費性向とは、家計や個人が、お財布の中で、どれくらいモノを称するのかを表すものとなります。

例えば、月10万円の収入があったときに、8万円を月に消費したとする。その時の消費性向は、0・8%となる。

さて、政府は乗数効果をあげるために、財政支出を行っていきます。

簡単に説明すると、次のようになる。

政府から、お金が発行されると、道路を作る下請け会社にわたる。その後、そこで働いている労働者に給料が支払われ、その人が自由にお金を使うことができる。

ケイ
上の図では、養育費やランチ代だね

ここで、消費性向が高まれば高まるほど、景気が良くなっていく。

家庭の給料もボーナスが入ったりすれば、多くの人はいつもよりも高級なモノを食べると思います。

多くの人がどんどん消費していけば、景気が良くなっていくという感じです。

だから、一時的に借金をしても、それ以上に国の景気が良くなれば、元は取れるという理屈です。

企業は投資せよ!

さて政府の役割として、一時的に借金をしてでも、公共事業を増やして、そこで働いている労働者の給料が上がり、消費することによって、景気回復することを目的としました。

さて、もう一つの政策として、政府は利子を下げることによって、投資を促させるというものがあります。

企業も個人も利子率が低いと、投資しようと思うのは普通です。

特に企業は、銀行に預けていても、利子率が低いと、銀行に預けるよりも、もっと利益があがるところに投資すると、景気が活性化していくんだね。

ケイ
最近、日本でも個人で投資する人が増えたよね。日本の銀行は利子率がめちゃくちゃ低いからね

政府は公共事業や利子率を下げて投資を活発化させること、これがケインズの目的なんだ。

日本では、なぜ景気が良くならないのか?

ケイ
日本でも公共事業をやってたけど、全く効果はなくて、借金だけ増えてしまってるね。

日本は高度経済成長期に、新幹線や様々な高速道路が作られた。

オリンピックや大阪万博などで、道路の設備が急務となり、政府は公共事業を行い、好景気となりました。

しかし、バブルが崩壊以後は、景気が悪く「失われた20年」に至った。

なぜ、景気回復しなかったのか?

(i) 政府が借金しても、誰も走らない高速道路などで、無駄な支出が増えてしまい、借金が溜まってしまった。

(ii) 不景気で誰も消費したがらなかった。

(iii) そもそも、利子率を下げても、周りも不景気なので、投資するところがなかった。

などがあるよ。

まとめ

(i) 世界恐慌では、失業は自然となくなるから対策しないでいいと考えた人たちに反発し、独自の理論を生み出した。

(ii) 政府が借金をしてでも、公共事業をしたり、利子率を下げることによって、景気回復せよと指摘した。

(iii) 日本でも高度経済成長期では上手くいったが、現在は上手くいっていない。

ここまで、ケインズの政策について学んできました。

次のフリードマンを学べば、一通り現在の日本で取られている経済政策の背景については理解いただけると思います。

それでは、次回もお楽しみに!

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