資本主義、社会主義、共産主義の違いとは!? わかりやすく解説する

「資本主義、社会主義、共産主義と一度は聞いたことあるけど、なかなか説明するのは難しい。」

そう思う人も多いはず…。

今回は資本主義、社会主義、共産主義の違いについて解説していきます。

では、ます資本主義から見ていきましょう。

「資本主義」とは!? 資本主義の定義と歴史

資本主義は、日本やアメリカなど、数多くの国で取り入れられているシステムなので、イメージし易い人が多いかもしれません。

資本主義とは、「お金や利子を重要視した考え」のことを言います。

日本やアメリカのような資本主義国家では、お金を重要視して、生活していますよね。

例えば、企業は資本(お金)を銀行から借りたり、株式を発行することによって、会社に資本を貯めます。

そして、その資本を元に新たに投資したりして、会社をさらに発展させていこうとします。

一方で、国民は労働したお金を元手に銀行に預けて利子を儲けたり(今の日本は利子が低いですが)、会社の株式や外国為替で配当を儲けたりします。

このように、資本主義では、お金を持ち、それを元手に色々なところに投資することができますね。

そして、多くのお金が集まり、さらに発展していくことになります。

資本主義の起源は、だいたい18世紀後半のイギリスの産業革命が始まりと言われています。

このときは、徐々に多くの場所で工場ができ、紡績機と言って、絹や綿から洋服を作ったり、他にも様々な産業ができることによって、経済が発展しました。

この辺りは、アダム・スミスなどの経済学者が参考になるので、こちらもどうぞ↓

池上彰から学ぶ経済学入門 3.経済学の父アダムスミス

資本主義の大事な3つのポイント

資本主義の定義がわかったところで、資本主義を理解するための3つのポイントを紹介していきます。

競争市場

資本主義では、会社は常に成長を目指しています。

同じ業界の〇〇という会社には負けないぞという形で、お互いに切磋琢磨して、新商品や新しいビジネスをしようとしていますよね。

この競争によって、もっといいモノを作って、会社を発展させたり、お金を稼ごうという動機が生まれます。

ケイ
日本の自動車産業が顕著な例だね。

だから、常に資本主義では競争して、資本(お金)を儲けていかなければならない仕組みになっています。

自由主義

これは先ほどの競争市場と似ている概念の一つです。

競争をする上で様々な規制があるとビジネスは当然しやすいですよね。

また、海外でモノを売りたいと言っても、極力無駄な手続きやお金を払うと、それだけでビジネスがしにくくなります。

そのため、国家は関与しないから、どんどん会社を作ってビジネスをすれば、国民はどんどん豊かになれる、と言ったのが先ほどのアダム・スミスでした。

そして、実際に資本主義でヨーロッパは本当に発展していき、アメリカや日本などもそれを取り入れることによって、発展しました。

ケイ
防衛と警察と司法の場以外は自由に活動させるべきって、アダム・スミスが言っていたよ。

私有財産

言葉は難しいかもしれませんが、簡単に言えば「自分のものは自分のもの」という考え方です。

実は、資本主義が始まる前までは、必ずしも自分の土地やお金は自分のものではありませんでした。

例えば、封建制では、自分の土地はその親方のものであったり、自分のお金が教会に取られたりするなど、ある規制や慣習があったんですね。

しかし、資本主義では私有財産が認められ、自由に自分の土地はもちろん、お金を投資したりすることもできますし、会社は労働者や機械等を自由に使うこともできます。

以上の3つのポイントを合わせて、自由主義経済とか言ったりすることもあります。

この3つのポイントは、資本主義を理解するうえで非常に重要な考え方です。

社会主義とは!?

資本主義の欠点ー失業と貧富の差の拡大ー

資本主義は経済を発展させ、国民を豊かにするという素晴らしい考えでした。

しかし、欠点もあります。

それは失業が生じてしまうことと貧富の差を拡大させてしまうことです。

このあたりは、次の記事に詳しく書いています。

池上彰から学ぶ経済学入門 4.資本主義は失業者を生み出す

さて、19世紀後半になると、資本主義国であるイギリスを中心に失業率が増えていきます。

資本主義は、競争市場・自由市場が大事で、企業や個人が切磋琢磨にビジネスすることで発展していくと書きました。

しかし、当然ながら、競争に負けてしまう企業もいます。

競争に負けてしまうと、当時は社会保障がほとんどありませんから、、なかなか再起するのは難しいものです。

「社会主義」とは

社会主義とは、「国が経済を管理することによって、貧富の差をなくし、国民を平等にしよう」と定義されます。

資本主義では、競争・自由市場で失業や貧富の差を拡大させてしまうから、国家がみんなを管理して、働いてもらおうという考え方です。

近年では、社会主義の国は少なくなりましたが、北朝鮮では国民が農業をしたり、国が運営している産業で働いていたりします。

社会主義の経済と欠点

次に、社会経済のシステムについてみていきましょう。

計画経済

国がヒトや経済を管理することを計画経済と言います。

国の数人が経済方針や経済政策を決め、それを作るために国民を働かせます。

計画経済は、国の全てのことを一部の人が決めるため、当然リスクもありますが、格差は生まれにくいですし、失業者は出ません。

社会主義の欠点ー労働生産性の低下と国家の監視の強化

国が経済を管理し、均等にお金を支払ってくれるのは、当時多くの失業者がいる国では魅力的でした。

例えば、東ヨーロッパ諸国、ソ連、中国などが積極的に社会主義を導入しました。

しかし、資本主義にも欠点があったように、社会主義にも欠点はありました。

それは、優秀な労働者も優秀でない労働者も給料が一緒ということです。

優秀な人は服を10作れるとして、優秀でない人は5だったとします。

すると、優秀な労働者は「こんなに一生懸命に働いているのに、給料が同じなら労働を抑えよう」と考えるはずです。

つまり、労働のモチベーションが低くなり、労働生産性が低くなる!

もう一つの欠点は、国家の監視が厳しくなるということです。

国家が経済を管理すると、国民が指示通りに動いてくれないと、社会主義を運営できません。

そのため、海外に行ったり、自分の土地や働いている工場を抜けだしたりすることも出来ず、移動にも制限があります。

以上の2つの欠点から、徐々に社会主義は崩壊していきました。

共産主義とは!?  -社会主義の究極の形ー

社会主義をさらに推し進めていくと、共産主義に行きつきます。

共産主義とは、「あらゆるものをすべて平等にする社会」と定義づけられます。

ケイ
え? それなら社会主義とあまり変わらないと思うけど…

社会主義と共産主義の違い

社会主義は確かに平等に給料が払われますが、そのお金を個人がどのように使うのかは決められていません。

だから、家族がいる人にとっては養育費に使いますし、個人でもアルコールやたばこを買うことができます。

つまり、給料は同じでも、そのお金を何に使うのかは自由で選べる、と言うことになります。

しかし、共産主義は、あらゆるものに差をつけてはいけないので、買うものにも制限がかけられます。

まさに、「究極の平等」ということになります。

また、社会主義には資本家/労働者で階級の差がありましたが、共産主義ではその差もありませんし、貧富の差も失業もありません。

マルクスは、次のように言ったこともあります。

「共産主義は人間が最後に行きつく理想である」と。

共産主義の行きつく先には、政府はいらない

共産主義はあらゆる差を許しませんし、資本家/労働者との対立もありません。国民が全てを平等に共有しているおり、当然、差がないわけですから、政府はいらないことになります。

終わりに

社会主義は経済が発展せず、共産主義は現実的には難しい…。

とういうことで、世界のほとんどの国は資本主義を運営しています。

しかし、資本主義には欠点もあるため、現在の国のほとんどは資本主義を修正しながら運営していく(修正資本主義)という形になっています。

これから修正資本主義をさらに修正していき、資本主義を存続させていくのか、それとも別の主義が表れ、社会が変化していくのか、そういった点を注視していきたいですね。

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